・1993年ごろ最初に受けたTOEIC IPテストで730点くらい(覚えていない)
・1998年ごろに受けたTOEIC IPテストで780点くらい(覚えていない)
・1999年に受けたTOEIC IPテストで815点
・2005年1月のTOEICテストで900点
・2005年3月のTOEICテストで910点
となっています。
今回紹介する書籍はTOEIC対策の勉強というものを意識しだしたころ、1998年ごろに購入したものです。ですので、700点後半の実力が付き始めたころに利用していたものになりますが、内容的にはTOEIC700点レベルと目標にしている人にも、それ以上のスコアを持っている人にもお勧めです。
TOEIC TEST文法完全攻略―必須単語も同時に身につく | |
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この本はTOEICで必要な英文法を基礎から丁寧に解説してくれています。構成は英文法の重要な項目ごとに説明と例文があり、ポイントごとに「訳してCheck!」という英文和訳と和文英訳の問題が挿入されています。これらは各章の後半に「Reverse Check!」という形で逆に訳すような問題として再度出題されます(つまり、英文和訳だった問題は和文英訳に、和文英訳だった問題は英文和訳に)。これにより、文法知識が確実に定着するだけでなく、書籍のタイトル通り、重要単語も同時に身に付けることができます。
また、章末には「Check & Check」という名前でTOEICのPart VおよびPart VI形式での問題が出題されています。Part VI形式の問題は文法訂正問題ですが、TOEICとは異なり、訂正候補の部分に下線が引かれていませんし、間違いが無く訂正の必要が無い問題も含まれていますので、TOEICよりも難易度は高いです。何回も繰り返すことで、確実に文法を身に付けることができるようになっています。
以上、この書籍の良い点を並べましたが、弱点と思われるものもあります。それは、TOEIC対策本として見た場合、あまりTOEICを意識した内容になっていないように思われる点です。実は、私は最近、一部で神話化しているTOEIC対策本「長本本」(長本吉斉氏の著作)を購入しました。まだこれらは使用中ですので、一通り読み終わり、実際の効果が見えてから、このブログでも感想を書かせていただきますが、この長本本と比べると、石井辰哉氏のこの著作は少し一般論が多いように思われます。TOEIC問題の分析という点でも甘いのではないかと感じます。
ただ、英文法の総復習する際の本としてはお勧めです。一般的な英文法の解説書に少しTOEIC対策を混ぜたようなものと考えるほうが良いかもしれません。英語の学習はTOEICが最終目的ではありませんから、総合的に英語力が付く本書のような書籍も悪くないと思います。逆に言うと、短期間でTOEICのスコアを上げたい場合には、長本本のほうが良いように(今のところ)感じます。