5/10の日記「TOEICテスト直前の技術(テクニック)―11日間即効プログラム」へのコメントで
TOEIC CLUB管理人様からTOEICの満点を目指しているのかという質問がありました。良い機会ですので、すでに900点を超えるスコアを持つ私が何故まだTOEICのさらなるスコアアップに向けて学習を続けているかをお話しておきたいと思います。
TOEICのスコア900点を取る前までは、私はTOEICで900点もとるような人は映画も字幕なしで見れて、英語ニュースもほとんど聞き取れるんだろうと思って、本当に雲の上のような存在と考えていました。
ところが、実際に自分がTOEICでスコア910点をとった今でも映画は字幕なしだと、30%〜40%くらいしか理解できません。英語ニュースは日本のニュースや内容になじみのあるものだと7割程度、そうでないと5割程度の理解度です。AFNのEagle810をたまに聞くのですが、内容をほぼ完璧に理解するには少なくとも3回程度は聞きなおす必要があります。
つまり、TOEIC 900点では全然英語力が足りないのです。
これはTOEICのテストに問題があるのではありません。TOEICのテストは良く出来ていると思います。確かに受験テクニック的なものがあるのは否めませんが、リスニングにしてもリーディングにしても、英語圏の国で生きていくために必要最小限のレベルをうまくテストにまとめていると思います。
問題は、この必要最小限のレベルのTOEICテストで900点を超えるスコアをとれている私自身がTOEICのテストでスコアはとれるものの、100%自信を持って回答できていないところが多くあるという点です。
つまり、スコアはとれているが、それは
・たまたま消去法で正解だった
・(リスニングの問題だと)ひっかけの発音類似部分の区別は付かなかったが、ほかのヒントの部分で正解を探り当てることができた
・(文法問題だと)短時間できちんと文章を理解できたわけではなかったが、典型的な問題パターンだったので、誤った部分を見つけ出すことができた
・(同じく文法問題だと)選択肢にある単語がすべて自分の語彙になっていたわけではなかったが、たまたま知っている単語が正解だった
などなど、まだまだ自信を持ってテストを受けることができません。
いろいろな掲示板などによると、同じTOEIC 900点越えの人でも帰国子女とそうでない人との間には基本的な理解力において大きな違いがあると言います。
私もそれを感じます。
つまり、スコア的にいくら最高レベルに達しているとは言っても、まだまだ自分の英語コミュニケーション力が足りないことはTOEICのテストを受けるたびに自分自身が良くわかっており、だからこそ、TOEICを1つの良い尺度として、英語学習を続けたいと考えているのです。
ちょっとわかりにくい説明かもしれませんが、TOEICそのものにこだわりのある、「TOEICマニア」のようになっているわけではなく、あくまでも英語学習の進捗を図る手段としてTOEICにこだわっていると言えばお分かりいただけるでしょうか。
と、かっこよく書いてみていますが、実際にTOEIC 900点をとってからは、少し危機感が薄れ、モチベーションを維持するのが大変になってきています。
だからこそ、ブログを始めたり、いろんな学習法を試したりして、ワンパターンに陥らないようにしているのです。