四〇歳からの勉強法
三輪 裕範

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英語学習についても、最後の一章を割いて書かれています。一貫しているのは、「読めるが話せない日本人」というのは間違いで、「読めもせず、話せもしない日本人」が正しいということです。その上で、あえて時代と逆行するかもしれないと言われながらも、主張しているのが、文法重視の学習法です。この背景には、「読み書きができないことを話せるわけがない」という考えです。
私もこの考えには賛成します。今、Berlitzに通って、英会話を習っていますが、ここでの学習は、「時間があって、じっくり考えることができれば、もっと良い文章を作れるが、そういうような猶予が与えられないときに、いかに反射的に応答を返せるようにするか」のための学習です。つまり、この前にすでに基本的な文法や語彙などは身についていることが前提です(実際には必ずしもそうではないので苦労しているのですが)。書けないものは話せない。当たり前ですが、それを考えると、学校教育での文法重視の考えは否定できません。
著者は中学レベルから高校入試レベル、大学入試レベルと順を踏んで、そして最後に英字新聞を読めるまでのレベルまでの学習の仕方を紹介しています。英字新聞については、まず日本のニュースを取り扱っているJapan TimesやMainichi Daily Newsからはじめると良いといわれています。これはほかの先生方も言われており、私も感じていることです。ほかにも自分の興味のある記事をWebから拾って読むとも良いと書かれています。「読めると読む」は違うとも書かれており、耳が痛いです。